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須藤絢乃写真展―金子國義の部屋―に行ってきました☆

先日ご紹介した写真家・須藤絢乃さんの写真展にお邪魔してきました。
トークショーの開催された3月3日に伺ってきましたが、
立ち見の方もたくさんいらっしゃるほどの大盛況でした。
写真展は銀座三越7階ギャラリーにて、3月6日まで開催しているそう。
ご興味ある方はぜひ、会期中にご覧になってみてください。

 

淑女のみなさま、こんばんは。
先日のイベント告知にてご紹介いたしました『須藤絢乃写真展―金子國義の部屋―』に行ってきました。

早速“ちょこっとレポ”させていただきますね。

 

ギャラリーの入り口には、ドールのオブジェとメインビジュアルの展示。
しかしなぜ、脱ぎ散らかしてあるパンプスというものはこんなに色気があるのか(°▽°)

今回の撮影は全て、故・金子國義さんの邸宅で撮影されたそうなので、そのお部屋のイメージの再現をされたのでしょうか。
少し毒気のあるエロティックな世界観が素敵です。

 

展示写真自体は撮影NGでしたが、入り口の写真をちょこっとだけお見せします。

 

 

今回の写真展のテーマとなった「Anima/ Animus」のタイトルを象徴するかのようなアンドロジェナスな雰囲気。

ユングの言うところのAnima(アニマ)は、男性の無意識的な女性性であり、また、Animus(アニムス)は女性の中にある無意識的な男性性。エロスの未発達段階における元型(アーキタイプ)ともいわれ、異性に対して自らのアニマ・アニムスが投影されることもある、とされています。

確かに、作品群のなかには、男性モデルが妖艶な表情をみせていたり、女性モデルが少年ぽい雰囲気も纏って佇んでいたり、といったふうに、両性具有的な美学を多分に感じるものが多数。

中でも異彩を放っていたのが、写真家の須藤絢乃さんご自身がモデルとなった、まさに“金子國義作品さんが描く女”といった風情の女性像。
まるで金子さんの絵から抜け出たような迫力は、金子さんと長年お仕事をともにしてきたスタイリスト・藤崎コウイチさんの手によるものだそう。

 

藤崎さんは、今回の個展作品の全てのスタイリングを手がけられたそうですが、ヘア&メイクまでここまで完璧に再現できるなんて……。
圧巻でした。

また、須藤さんご自身が『こういったユング心理学のアニマ・アニムスを作品の中に投影することは、すなわち自身のなかにあるそういった部分を表現しているようなもの』、とおっしゃっていたことも印象的で、全ての美しい作品が、須藤さん演じる“金子國義の女”をオマージュしたその作品に集約されているようでした。

 

↑ギャラリーの一角には物販コーナーも。金子國義さんの作品集やコラボ商品、
アパレルアイテムなども販売していてこちらも大盛況。

 

写真展の開催は、3月6日まで。
ご興味ある方はぜひ、会期中にご覧になってみてくださいね。

 

 


 

【イベント情報】

須藤絢乃写真展―Anima/ Animus―金子國義の部屋

〈会期〉2018年2月28日〜3月6日
―トークショーの開催は3月3日の14時〜のみです―
(ゲスト:スタイリスト 藤崎コウイチ氏)

〈時間〉10時〜20時(最終日のみ18時まで)

〈会場〉三越銀座 7階ギャラリー
〒104-8212 東京都中央区銀座4−6−16 電話/03-3562-1111

URL:www.mitsukoshi.co.jp

 


 

打矢 麻理子

SEIReN編集長

打矢麻理子

様々なジャンルの女性ファッション誌や、ビジュアルブック、書籍制作などの経験を活かし、編集者として活動中。2017年に出版社の編集事業局取締役社長を経て独立。クリエイターチーム「Lilith Edit」、メディアプロジェクト「SEIReN」を主宰。

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