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失われゆくグランド・キャバレーの世界-番外編-

―エロチカ・バンブーさん生誕祭@アマランスの饗宴―

さて、先日都築響一さん×エロチカ・バンブーさんのトークショーレポをさせていただきましたが、あのあと後日譚がございまして……
実際にエロチカさんのショーを観に行って参りました!
アマランスの退廃的な空気感の中で観るバーレスク、最高でした♡

淑女のみなさま、こんばんは。

さて、読み物記事の方で、都築響一さん×エロチカ・バンブーさんのトークショーの模様をレポさせて頂きましたが、あんなに興味深いお話を伺ってしまったら、やはりここはなんとしてもエロチカさんのショーが観たい!! 観たすぎる!

そんな思いで過ごしていたところ、前回のイベントでご一緒した“昭和お色気イラストレーター”の吉岡さんから「今週末にエロチカさんのショーがあるんですけど一緒に行きませんか?」との嬉しいお誘いが!

もちろん行きますとも~♡
ということで、生誕祭&ショーの舞台であるアマランス ラウンジへ。

アマランスは、ドラッグクイーンのレジーヌさんのいらっしゃるお店としても知られており、アンダーグラウンドな世界が好きな方々の間では超有名なラウンジ。

個人的な思い出としては、数年前に以前勤めていた出版社で〈ランジェリームック本〉をつくらせて頂いた際に撮影場所としてお貸りしたラウンジでもあり、再訪出来て感慨もひとしおでした。

(当時撮影させて頂いたのは、こちらもバーレスクダンサーの〈絹靴下のPiPPiさん〉でした)

 


⇡写真中央がレジーヌさん。絵になるお姿!!

 

さて、いよいよショーの始まりです。

ショータイムは第一部、第二部の構成となっており、4人の踊り子さんが登場。

それぞれの部でエロチカ姐さんがトリを務める、というものでしたが、そのショーがもう圧巻の一言。

ファニーな笑顔とコケティッシュに誘う肢体。

彼女たちのくるくると変わる表情に見とれているうちに、やがて華やかな衣装が少しずつ剥ぎ取られていく。
踊り子さんそれぞれに素晴らしい個性があって、全く飽きないうえ、とにかく綺麗なのです。

身体の動き、表情ひとつでこんなにも多くを伝えられるって凄いこと。

 

     

⇡ショーに出演されたバーレスクダンサーさんたち

 

以前フランス座でストリップ・ショーを観たときにも思ったのですが、ダンサーさんの持つしなやかな筋肉って本当に素敵!

ダイナミックに弾けたり、小刻みに痙攣するようなその動きのひとつひとつが神々しさに溢れている気がします。

そしてそれを観ていると、なんだかとんでもなくHAPPYなパワーをもらえる気がするのも不思議なものです。

 

女のひとのカラダって、こんなに可愛くて素晴らしいものなんだな……

 

そして年齢を重ねても、ボディを磨き続けることって素晴らしい!と痛感もしました。
エロチカ姐さんはもちろん十代や二十代ではないのですが、にも関わらず、その肢体には、妖艶さとダイナミックさの中に、本当に可愛らしい乙女チックな風情が潜んでいるのです。

 


⇡第一部のトリを務めたエロチカ姐さん。この後ガンガン脱いでいきます。

 

二部のショーではまさかの「いい湯だな(ザ・ドリフターズの!)」のメロディに合わせ、手づくりのバスタブも登場。

これは、お友達のアーティストさんが手づくりしてくれたのだそうですが、舞台と客席が一体となって大いに盛り上がった演目でした。

 

もともと興味のあった世界ではあるのですが、今回のショーを観てから、ますますバーレスクの虜になってしまいました♡

 


⇡かぶりつき♡に嬉しそうにポクポクしている私のほっぺ(笑)

 

特に素晴らしいな、と思ったのは、私たちも含めですが、観客の方々が終始楽しそうで、客席が常に笑顔と歓声に溢れていたこと。

今は遠き昭和の時代、日本のため、家族のためにと、がむしゃらに働きまくっていた世のオトーサン方が、キャバレーでのひとときで英気を養っていたのもわかる気がします。

 

都築響一さん×エロチカ・バンブーさんのトークショーレポPart.1

都築響一さん×エロチカ・バンブーさんのトークショーレポPart.2


 

〈記事に登場したお店はこちら〉

アマランスラウンジ
東京都渋谷区猿楽町2佐藤エステートビル3号館5階

 


 

打矢 麻理子

SEIReN編集長

打矢麻理子

様々なジャンルの女性ファッション誌や、ビジュアルブック、書籍制作などの経験を活かし、編集者として活動中。2017年に出版社の編集事業局取締役社長を経て独立。クリエイターチーム「Lilith Edit」、メディアプロジェクト「SEIReN」を主宰。

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