知っているようで知らない!? お寿司屋さんでのマナーを英語でLesson!
マイ・フェア・レディ−Lady English Lesson− Vol.2
マイ・フェア・レディ−Lady English Lesson−」は、日本のカルチャーを海外に発信する為、世界を飛び回っている音楽プロデューサー中脇大容が、外資系一流企業の社長秘書を経験し、現在はロスで英語スクールを経営している、モントゴメリー結美と、ふと気になった日本と海外とのカルチャーやマナーの違い、ちょっとした英語表現、新しいトレンドや人気スポットなどの話題をやり取りしているメールたちです。どこに出ても恥ずかしくないレディになれるヒントもあるかもしれません。気軽にのぞき見してみてくださいね。
マナーを教える時の、柔らかい伝え方
from: モントゴメリー結美 to: 中脇大容 Subject: Re: 元気ですか? |
Dear Masahiro,
ご機嫌よう。
日本は毎日猛暑の様ですが、お元気でいらっしゃいますか?
中脇さんは相変わらず美食家でいらっしゃいますね。
ピザにも和食同様、食し方のマナーがあるのは当然ですね。
残念なことにイタリア人の知り合いはいないのですが、近い内にイタリアンレストランにでも行って、色々と研究して来ようかしら、と思っております。
また一つ学ばせていただきました。
ありがとうございます。
私自身もお寿司は大好きです!
また、お寿司屋さんの空気感も居心地が良いです。
腕を鍛えられた職人さん、お弟子さん達の頑張る姿、また割烹着が似合うお給仕の
女性など、全体の雰囲気が清々しくて好きです。
さて、いただいたご質問にお答えして参りましょう。
まずはこちらの英訳ですね。
「手で食べてもお箸を使ってもどちらで食べてもいいよ」
You can eat sushi either with your finger or chopstick.
はい、これできちんと伝わりますよ。
それから、「食べる」という表現はhaveやtakeなどいろいろあると思うのですがニュアンスは違うのか、というご質問に関してもお答えしますね。
Eatというのは「食べる」という行動そのもののこと。
Haveは「食べる」ということ以外に「食べる時間を過ごす」というニュアンスもあります。
Takeは何かを外から自分の方に持っていくという方向性のある言葉ですから、食べ物や飲み物、薬などを「自分の体の中に入れる」というニュアンスがあります。
今回、中脇さんにご質問いただいて、実際、ネイティブスピーカーはいちいちニュアンスを考えて使い分けているかを知りたくて、アンケートをとってみたのですが、それが意外な事に「特に違いはない」と感じているようです。その時の気分で使い分けている、とも言っていました(笑)。
それから、香水に関してのアドバイスをする際の英訳ですが、こんな感じになります。お寿司屋さんに限らず、飲食店に伺う際は香水は控えるのがレディの嗜みですね。女性が恥をかかないよう、事前にアドバイスしてあげることはとても思いやりのあることだと思います。
「明日はお寿司屋さんに連れて行ってあげるから香水はつけてこないでね。」
“I will take you a sushi restaurant tomorrow, so you might not want to wear perfume”
この文章ではDon’tを使わないでyou might not want to…と表現することで、「しないで!」という直接的な言い方ではなく柔らかさを持たせています。
you might not want to ➕動詞で「〜しない方が良いと思います」というニュアンスになります。
you might not want to wear the dress
「そのドレスは着ない方がいいかもね」
といった具合です。
英語が話せて、しかもスマートに外国人女性をエスコートしている、そんな日本の殿方の姿を東京のお寿司屋さんでお見かけしたら、感動してしまいそうです。
レディーファーストは欧米の男性の専売特許の様に言われていますが、2020年のオリンピックを機に、日本の男女をめぐる文化も変わってくれると良いですね。
やはり、男性を育てるのは女性。
慎ましさや女性らしさを忘れずに、男性に“丁寧に扱いたい”と思ってもらえる様、女性たちも心がけなくてはいけませんね。
次回また、中脇さんと楽しくて学びの多いおしゃべりができる事を楽しみにしております。
それまでどうぞご自愛ください。
Best regards,
モントゴメリー結美
英会話を学ぶとき、特に日本人にとって難しいのが会話のニュアンス。
「○○をしないでほしい」というような、微妙な表現は特に気をつけたいですね。
食事に出かける場合など、マナーが試されるような場面においては、相手に恥をかかせないよう、そして、不快な思いをさせないように、こうしたニュアンスを使いこなしたいものです。