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心惹かれる”モテ女子”の日米比較論

モントゴメリー結美のLAカルチャー通信 Vol.1 ビバリーヒルズ高校生白書

TOKYO←→LAを行き来しながら、パワフルに活躍するモントゴメリー結美が最新&カルチャー情報をLAから発信します。

このドラマでは、主人公達は高校生という設定でありながら、その恋愛スタイルは大人そのもの。当時の日本の高校生のように、友達にラブレターを託し、その返事をひたすら怯えながら待つ、というような設定はあり得ない。

好きなものは好き、狙った獲物は逃さない。好きな気持ちをストレートに表し、セクシーな瞳で狙い撃ち、という表現がぴったりかも知れない。

一方男子の様子はどうかというと……。
高校生といえども女子のために椅子を引く、車のドアを開ける、「可愛いね」、「綺麗だね」の類の賞賛を惜しみなく与える手間は厭わない。女子の扱いが実に紳士的で大人なのである。

そして、このドラマで描かれる内容から、日米モテ女子比較してみると……

アメリカでは、高校生に似つかわしくない色気と賢さ、そして落ち着きぶりが見事な子がよくモテる
昔、私がアメリカの大学に通っていた頃の記憶。
仲間との会話の中で男子学生が放った言葉が今でも印象に残っている。

「付き合う女性は自分の子供の母になる可能性がある女性だということを僕はいつも思う。だから女性には聡明さと心の強さを求めているんだ」。

当時18歳の男子のセリフである。

日本ではいわゆる”モテ女子”に関して言えば、80年代のアイドルブーム以来ずっと、色気よりも可愛らしさ、賢さよりおバカさが尊重されているように見える。

所変われば恋愛事情や異性の好みは千差万別。

国の数ほど恋の形はあるのだろう。

そんな事を気づかせてくれたドラマである。

モントゴメリー 結美

カルチュラルアタッシェ

モントゴメリー結美

東京の高校を卒業後アメリカの大学へと進学。 帰国後、東京にある外資系企業のエグゼクティブ秘書として勤めた後、通訳に転向、フリーランス通訳として様々な企業のプロジェクトに携わる。 現在はロサンゼルスにて英語スクールを運営する傍ら、グローバル教育やロサンゼルス情報を発信しているNPO法人・MamaBA Americaの代表を務めている。 米系大手映画会社でエグゼクティブとして勤務する夫と10歳になる息子とロサンゼルスに暮らす。

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