―浮き足立ちたいの―
まぼろし映画座へようこそ ーいつか見たあやふやな記憶の物語ー Scene.1「死ぬほど恥ずかしいプロポーズ」
いらっしゃいませ。
まぼろし映画座へようこそ。
ココは、この世界には存在しない架空の映画座。
そこに映し出されるフィルムは、
あやふやでおぼつかない、あなただけの物語。
目の前にあるのは、
ひっそりと貼られたポスターと登場人物、
そして、たった一行のあらすじだけ。
お席までご案内しましょう。
さあ、扉をひらいて……
〈まぼろし映画座〉支配人・佐藤まゆ
「死ぬほど恥ずかしいプロポーズ」
いかがでしたでしょうか。
怒ってる女の子はかわいいと思います。
一生懸命で、わがままで、計算高くて
気がついたらいつだって翻弄されているんです。
でも、そういうかわいい子に限って報われないのです。
さて、洋子はプロポーズしてもらえたのでしょうか……
ご観劇、ありがとうございました。
心がキュッとするような気持ちのとき、
退屈な時間をやり過ごしているとき……
いつでもまぼろし映画座にお越しください。
待っています。