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昭和はエロスに満ちていた!

「西条昇の昭和エロス文化史研究会〜ストリップ編」トークライブレポート

以前イベント告知させていただきました、「西条昇の昭和エロス文化史研究会―第一回トークライブ〜ストリップ編」。
主宰の西条昇先生、ゲストの"伝説のストリッパー"、仙葉由季さんよりお貸し出し頂いた貴重な資料写真とともに、イベントの様子をお伝えします。

以前イベント告知させていただきました、「西条昇の昭和エロス文化史研究会―第一回トークライブ〜ストリップ編」が、1月27日、恵比寿のスタジオG-Boxにて開催されました。

「レポ書きたいのでお邪魔しますね〜」なんて言っていたくせに、まさかのインフルエンザ襲撃によって当日伺えなかった私……。(西条先生、本当にごめんなさい)

後日、先生からトークショーで使用された貴重な資料写真をお借りできたため、代理参加してくれたLilith EditのデザイナーEちゃんから聞いたお話なども参考にしつつ、妄想レポートをさせて頂きたく思います。

昭和エロス文化史研究会、記念すべき第一回目のテーマは……

《ストリップ》!

ゲストに”伝説の踊り子”として名高い仙葉由季さん、MCアシスタントに昭和お色気イラストで話題の吉岡里奈さんをお迎えしての豪華メンバーに客席も大いに湧いたようです。

 

ライブオープニングは、西条先生自らの熱唱でスタート!

曲目は、今回のテーマに因んだあの昭和歌謡の名曲だったそう。

ジュリーのあの名曲です。大好きな曲なのでぜひお聴きしたかったです)

 

第一部は、西条先生のコレクション画像をスライド投影しながらの講演トーク。
昭和エロスをテーマにされているイラストレーター、吉岡里奈さんの作品紹介を交えながら、昭和一ケタ時代の日劇ミュージックホールのお話、東宝とストリップの関係、宝塚のお話などなど、幅広く解説&検証されていきました。

 

今月2月4日に、東京・有楽町の「TOHOシネマズ日劇」が閉館。

これに伴い、1933年(昭和8年)に映画とレビューの「日本劇場」がオープンして以来、約84年もの長きに渡って親しまれた「日劇」という名称が消えてしまうことになります。

実演・レビューに関しては昭和56年の日劇ビル取り壊しにより幕を閉じたそうなのですが、西条先生にとっては、物心ついたときから親御さんに連れられ様々な舞台に親しんだ思い出の「日劇」なのだそう。

 

《西条昇氏 所蔵コレクションより/無断転載禁止》

    資料①/資料②/資料③


資料④


資料⑤


資料⑥

西条先生は、ご自身のFacebookでも惜しみなくこれらの貴重な資料をアップして解説してくださっており、私も先生の投稿を楽しませていただいているのですが、今回特別に、こちらの記事にも掲載させていただけるとのことで、いくつか掲載させていただきました。

そして、いよいよ第二部は伝説の踊り子、仙葉由季さんを中心としたストリップにまつわるお話。

ちなみに、第一部と第二部の休憩時間には、仙葉由季さんの貴重な引退公演の映像が放映されたそうです。

《仙葉由季さんご提供画像/無断転載禁止》


資料⑦


資料⑧


資料⑨
⇡写真は2012年2月の浅草ロック座での引退興行のステージ。

 

仙葉さんといえば、数年前に古巣の出版社の週刊誌グラビアにもご登場頂いたことがあり、担当していた同期の編集者がかなり興奮気味に「本当にすごくキレイで感動した!」と言って撮影した入稿デザインを見せてくれたのを思い出します。

当時女性ファッション誌に所属していた私は、そういうカルチャーに興味はあれど、リアルなストリップは観たことはありませんでした。

残念ながら当時すでに仙葉さんは引退されていらっしゃいましたが、どうしても生ストリップを体感したくなった私は、早速その同期に浅草のロック座に連れて行ってもらい、初かぶりつき見学(笑)してきた程です。


⇡1991年のロック座デビュー公演での楽屋スナップ

資料⑩

 


⇡1992年ころ、ロック座の1毎看板の前で。

資料11

 

ステージでは、踊り子さんそれぞれに見せ方や演目を創意工夫していらっしゃるのが見て取れ、伝説の踊り子と謳われた仙葉さんのステージはさぞ素晴らしいものだったのだろう、と思っていただけに、今回お会い出来なくて本当に残念でした。

 

トークライブの締めは、歌うストリッパー、夏川あきさん(※)の飛び入り参加もあって、歌いまくりのエンディングに。
(※)夏川あきさんは現在瀬知素子としてテレビ・レポーターなどで活躍されているそうです。

 

たくさんのお写真や、参加した方々のFacebookへのコメントを拝見致しましても、西条先生はじめ演者さんと会場のお客様とが一体化して楽しんでいらっしゃったのであろう、楽しげな様子が会場の熱気から見て取れます(^^)

そんな大盛り上がりのうちに幕を閉じた第一回のトークライブですが、さっそく次回、第二回目の昭和エロス文化史研究会の日程が発表になりました。

 

第二回目のトークライブ
「西条昇の昭和エロス文化史研究会」

会場:恵比寿スタジオG-Box

開催日:5月26日(土)

 

ご興味を持たれたみなさま、ぜひ、ふるってご参加くださいね。

打矢 麻理子

SEIReN編集長

打矢麻理子

様々なジャンルの女性ファッション誌や、ビジュアルブック、書籍制作などの経験を活かし、編集者として活動中。2017年に出版社の編集事業局取締役社長を経て独立。クリエイターチーム「Lilith Edit」、メディアプロジェクト「SEIReN」を主宰。

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