What’s SEIReN project

女に生まれてよかった♡ 至福のお買いもの時間

モントゴメリー結美のLAカルチャー通信 Vol.2 ノードストローム(Nordstrom)

TOKYO←→LAを行き来しながら、パワフルに活躍するモントゴメリー結美が最新&カルチャー情報をLAから発信します。

今回は、アメリカで有数の大型百貨店、Nordstromをクローズアップ。
本店はアメリカ、ワシントン州シアトル、1901年に靴屋として開業した百貨店で、未だに靴のセレクションには定評があります。

Nordstromの競合店でもある高級デパート、ブルーミングデールやニューマンマーカスほどスノッブな雰囲気ではないのも人気の理由。店内は居心地よく清潔に保たれ、気軽に入れるけれど、ゆったりと買い物を楽しむに十分な高級感が保たれています。

「女性であることの楽しみ」を感じながら時間を過ごすことができる。
これが、私がNordstromが好きな理由です。

 

 

興味深いことに、このデパートで購入した商品の返品に関しては期限がないんだそう。

それって購入後1年経っても返金できるということ?

これ、ずーっと不思議に思っているのだけれど、流石に購入して時間が経った商品を返品してみるという勇気は持てず、未だに、その真偽のほどを試したことはありません。

 

もちろん、商品の品揃えもなかなかのものがあります。

 

アメリカというのは不思議な国で、社会的な地位や経済力によって
行く場所、行くお店、住む場所、通う学校などが住み分けられている部分があります。
日本であれば、どんな高級店や高級ホテル、リッチなレストランだって、人を見て出入りすることを制限されたりはしませんよね。
富裕層に属している人でなくても、ちょっと背伸びをしたいな、という気分のときには、お金を貯めて、普段行き慣れない場所に行ってみることはいくらでも可能なはず。

 

ところが、アメリカという国は自分の属する”層”というようなものをそれぞれが自覚していて、互いが互いの邪魔にならないように、自分の居心地の良い場所におさまるように暮らしているのです。
そこには、ある種の潔さをも感じるくらいほど。

そんな理由もあって、私にとってスノッブ過ぎない、このバランスのとれたNordstromが居心地が良いお店でもあるのです。

さて、ではNordstromの店内でお買い物をしている女性たちは、どんなスタイルでお買い物を楽しんでいるのでしょう。

 

アメリカでも1960年代までは、上品で女らしく、そしてかよわくて守られるべきような女性がモテていました。今のアメリカ女性の持つ雰囲気からすると意外かもしれません。
その後、ウーマンリブや女性のキャリア台頭が話題になり、紆余曲折を経て、2010年代の現在は、バランスのとれた多様な価値観や生き方を持つことが重視されるようになっているような気がします。
働きたい女性はキャリアを積むことに邁進することも可能だし、逆に、たとえハーバードでMBAを取得したような素晴らしいキャリアを持つ女性でも、子育てのために家庭に入り、子供の学校のボランティアに没頭する、なんて話も実際によく耳にします。

様々な価値観、環境、それぞれにマッチした充実した生き方が出来ればそれが幸せ。

そんな女性の多様性が、客層にも品揃えにも反映されていて興味深いな、と思います。

ただ、どんなスタイルであっても、やはりアメリカ人は「格好いい女性」がお好み。

たとえ専業主婦のママでも、目指すのはやはり“格好いい”スタイル。

そこに男性に媚びる姿は求められてはいないようです。
逆に、リアリティーショーで見かけるようなお金持ちの男性をハントするような女性はパロディーの題材として使われてしまう、という印象です。

そう、アメリカ人は、あくまでも自分の足で立って生きている女性が理想。

たとえ専業主婦であっても、賢い女性位であろうとして、夫を支え、家族を支え、自分の頭で考えて行動して幸せになる。そんな独立性が求められてられているのです。

そんな価値観のアメリカ人だからか、結婚観に関しても日米での違いを感じることがあります。
特に私が興味深いと感じているのは、「離婚の理由」。
アメリカ人は”愛情がなくなったから”という理由で離婚を選ぶ夫婦が実に多いのです。

日本ではどこか「長年連れ添った夫婦には男女の愛情なんて、なくなって当たり前」という風に思っている人は少なくありませんよね。

また、夫婦は男女でなくて、家族なのだ! と豪語して止まない夫婦も、あなたの知り合いにもきっとたくさんいるでしょう。

けれど、アメリカの妻たちは、母親になっても年を取っても、夫に女性としてちゃんと認めてもらうための努力をするのです。きちんと自分の足で立っていうようとするのもこうした意識の結果なのでしょう。

アメリカ人の夫にとっては、扶養家族としての存在だけである妻などは魅力的ではないらしいのです。「家族」を一緒に作り出す。まさにイメージは協同経営者。
そんな協同経営者の妻であるからこそ、そこに敬愛や愛情という気持ちが生まれるらしいのです。

そして、若い女性はそんなふうに努力を惜しまず女として自立している母親の姿を見ながら成長します。

まさに、中身と外見、両方の魅力を同時に高めていくことが大事。

ふと、楽しくショッピングしながら、そんなことを考えてみたりしました。
Nordstromでのひとときは、こんなふうに「自分の女性力」について考えるヒントに溢れているのです。

 

モントゴメリー 結美

カルチュラルアタッシェ

モントゴメリー結美

東京の高校を卒業後アメリカの大学へと進学。 帰国後、東京にある外資系企業のエグゼクティブ秘書として勤めた後、通訳に転向、フリーランス通訳として様々な企業のプロジェクトに携わる。 現在はロサンゼルスにて英語スクールを運営する傍ら、グローバル教育やロサンゼルス情報を発信しているNPO法人・MamaBA Americaの代表を務めている。 米系大手映画会社でエグゼクティブとして勤務する夫と10歳になる息子とロサンゼルスに暮らす。

TOKYO SEIReN’s 会員のみ
コメントが可能です。

Latest Issue